★北條一宇
(ほうじょう かずいえ)先生
プロフィール

昭和17年生まれ、地元川口ご出身で
おじい様の代から川口で開業されて
おられます。ご出身校は慶応義塾大学
医学部外科学教室。
ご趣味は、テニス・マラソン・ゴルフと
スポーツに加え、アマチュア無線・
音楽と多才です。


連絡先:
川口市川口6-9-48 
TEL 048-256-7731
http://www.ne.jp/asahi/houjyou/med/
e-Mail houjyou@med.email.ne.jp

バックナンバー

 ドクター北條コラム

[第7回] レントゲン・エックス線 

お医者さんで「レントゲンを撮りましよう」とか「エックス線検査をしましょう」と言われる事が
あると思いますが、放射線や放射性物質というと、被曝を心配される方が多いようです。
では「レントゲン」「エックス線」とはどの様なものかお話ししましょう。

エックス(X)線はドイツのビュルツブルグ大学教授のレントゲン博士が、1895年に
発見したもので、目に見えない光、不思議な光ということでで「エックス線」または、
発見者の名前をとって「レントゲン線」と呼ばれる放射線の一種です。エックス線は、
光に比べて身体を通り抜ける力が強く、骨・筋肉・異物・造影剤などを通り抜ける間に弱まり、
通り抜けた後の量に差が出てきます。この差をエックス線が当たると光を出す板の上に
現わし、それをフイルムに写すことで体の中の情報を得ることができます。

受けた放射線がどれ位かを表すのにシーベルトという単位を使いSvという記号で
表します。これは、人体に及ぼす影響とその程度の大きさを表します。
1Sv(シーベルト)=1000mSv(ミリシーベルト)
放射線被曝には、宇宙線、大地放射線など人間の手で少なくすることができない
自然放射線被曝と、レントゲン線等の人工放射線被曝があります。

両者の被爆量を比較してみますと

○自然放射線被曝(全身被爆・長時間)
   日本の自然放射線        2.4  mSv
   飛行機による海外旅行   0.04 mSv
   メキシコの自然放射線   10   mSv
○医療放射線被爆(局所被爆・短時間)
   頭部撮影        0.13 mSv
   胸部撮影        0.07 mSv
   腰椎撮影        1.5 mSv
   腹部CT         0.23 mSv
   頭部CT         0.04 mSv
   胃バリウム検査     4.8  mSv
   大腸バリウム検査    7.4 mSv
   放射線治療      60 mSv
○チェルノブイリ原子炉事故(推算6,000−16,000mSv)

自然放射線被曝でどのくらいの放射線を浴びているのかと云いますと、大体1年間で
胸部写真を30枚撮影するくらいの量です。ただし、胸部写真の場合は、胸部以外には
放射線を受けていませんが、自然界からの放射線は全身に受けています。飛行機に乗って
旅行に行く時などは、地上に比べ、より多くの宇宙からの放射線を受けています。

放射線を一度に全身に受けた場合、障害が現れるのは約250mSvです。
医療の場合は全身ではなく、身体の一部に限られ、しかもごく少ないので、その影響を
患者さんが心配する必要はほとんどありません。病院で使用されるエックス線検査の
放射線量は、たとえば胸部写真一枚では0.1mSv以下ですので、一度に2500回
写さなければ250mSvになりません。ですからあまり心配しなくてもよいということが
分かります。

ガンや白血病になる放射線量は、一度に1000mSvを超える量です。
これ以下ではガンにならないと考えられています。この量は全身が一度に受けた場合であり、
同じ量でも何回かに分けたり、身体の一部の場合は障害がもっと軽くなります。

妊娠に気づかずにエックス線検査を受けてしまった場合でも、奇形発生に敏感な
時期の胎児が受ける放射線量によって、奇形が発生することは殆ど有りません。下腹部が
直接撮影する部分に入る場合でも、胎児に異常が発生する可能性はないと思って
よいでしょう。ただし、治療を目的とするきわめて特殊な場合や、下腹部が長時間照射野に
入る検査(大腸造影検査)の場合は、妊娠している可能性のある時期を避けて実施した方が
より賢明で、若い女性の場合は、月経開始日から1O日間の間に検査を受けた方が
よいでしょう。胎児が照射野に入らない胸部撮影などは、制限する必要はありません。
またエックス線検査をたて続けに受けたとしても、通常の診断用撮影では生殖腺への
遺伝的影響を心配する必要は有りません。他の色々な原因による奇形の自然発生率は
約2%有りますので、妊娠中絶を考える必要はないでしょう。

エックス線検査は大切な検査で、あなたの体について大切な情報を与えてくれます。
もし、エックス線写真を撮ることで体の異常が見つかれば、適切な治療方針を立てることが
出来ます。わずかな危険をさけるために、病気の診断治療が遅れて生命を失うようなことが
有ってはならないのです。 エックス線検査は病気の診断には欠くことの出来きないもので、
安全性も保たれていますので、安心してエックス線検査を受けて下さい。


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◆北條胃腸科外科の特徴
消化器(胃・腸・肝臓・胆のう・すい臓・肛門)の外科を中心として、全身の健康管理をする事をモットーとしております。19床の病床がありますので、消化器の手術は胃癌・大腸癌を始めとして、痔核・痔に至るまで行っております。
内視鏡の検査は食事を採らずに来院すれば、殆どその日に検査が可能です。
生活習慣病(糖尿病・高血圧・高脂血症・等)、心臓疾患、骨粗しょう症、変形性関節症、変形性脊椎症の治療もそれぞれ専門医が担当しております。
救急指定施設ですので、緊急の場合は夜間でも受診が可能で、「やすらぎ訪問看護ステーション」にて訪問看護も行い、往診にも応じております。

 

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